ひと冬、ひと夏を過ごして

私が新居へ引越してきたのは、寒さ厳しい1月の末でした。それまでの仮住いは、ものすごく寒く、朝の室内温度は7~8度にも下がり、古いエアコンを入れてもなかなか暖まりませんでした。それが外断熱の新居では、エアコンを使うのは起床から朝日がたっぷりと入り始める8時ごろまでと、夕方陽が落ちる5時ごろから夜9時ごろまでの間だけ。冬は晴天の日が多いので、南側のガラス戸からは、たっぷりと日差しが注ぎ、エアコンを切った後の日中の室内温度は、18度~20度という快適さでした。

外出から帰宅した時、玄関ドアを開けた瞬間フワァーッと包まれる暖かさは、今まで経験したことのない感覚でした。新居が完成してから、2月中に親しい友人が何組か来訪してくれましたが、玄関を開けて開口一番の言葉は「暖かーい、暖房入れてるの?」でした。

そして、外断熱・高気密住宅の魔法瓶効果で、一度暖まったら、なかなか冷めないのを実感したのが、朝の室内温度です。何と15度に保たれ、エアコンを入れると十数分後には、18度に上昇します。私は趣味で洋ラン栽培をしており、最低温度を15度に保つため、室内温度を設置して、プレートヒーターで温度管理をしているのですが、今年の冬はヒーターの必要がありませんでした。

エアコンが不要になる春(多分秋も)は、昼間は網戸から網戸へ風が吹き抜け、シャッターを閉めた夜も24時間換気システムのお陰で、室内の空気が籠らず、気持ちよく過ごせました。さて注目の夏、猛暑続きの毎日でしたが、ここでも外断熱・高気密住宅の威力は絶大で、エアコンの効きが良く、前述の魔法瓶効果で涼しさが持続して、冬とは逆に、外出から帰って玄関を開けた時、ヒンヤリと気持ちの良い空気に包まれました。

以上、主に室温について報告させていただきましたが、その他にも、奈良の無垢材を使用したフローリング、玄関、台所、浴室、トイレ、階段等々、実際に暮らしてみて「気持ちいい」を実感できた造りに、自分の人生最後の城作りに、この工法を選択したことが間違いでなかったとつくづく思う次第です。